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ユネスコでのKura Master 受賞酒試飲会

  • 日時:2022年7月7日(木)19時~21時
  • 場所:ユネスコ日本政府代表部 大使公邸

2022年7月7日 (木)、午後7時よりユネスコ日本政府代表部大使公邸にて、第6回Kura Masterにて審査員賞を受賞した受賞酒の試飲会が行われました。
ユネスコ側から中国やブラジルなどの大使、関係者合わせて28名が参加。Kura Masterからは受賞者のうち、この度パリで行われた授賞式参加のために渡仏された10蔵、合計15名がご参加くださいました。
尾池大使のご挨拶、また平山公使よりお言葉を頂いた後、審査委員長のグザビエ・チュイザによるスピーチ、そして泡盛・本格焼酎の審査委員長、クリストフ・ダボワンヌによる挨拶、乾杯の音頭で、サケスパークリング部門の受賞酒(富美菊酒造株式会社)とともに乾杯、試飲会が始まりました。

試飲会では、本格焼酎・泡盛の審査員 Baptiste Bochet氏による芋焼酎部門の受賞酒(さつま無双株式会社)を使用したカクテル、今年新設されたアリアンス・ガストロノミー部門に特別審査員として参加したMOF (国家最優秀職人賞)、そしてフロマージュの世界チャンピオンのMure-Ravaud Bernard氏、また、同じくMOF (国家最優秀職人賞) Laetitia Gaborit氏による豪華なチーズ、そしてRestaurant Pages(ミシュラン一つ星)のお食事が提供されました。

ユネスコの関係者様と蔵元様が直接お話しされるとても貴重な交流の機会となりました。

Kura Master 審査委員長 グザビエ・チュイザのスピーチ

大使、貴殿公邸へご招待いただきましたことは誠に光栄です。審査委員会を代表して、皆さまの歓迎と私たちのコンクールへの熱意に改めて感謝いたします。
Kura Masterは、フランスのソムリエに日本酒を普及させ、フランスのプロフェッショナルの求める日本酒を選び出すことを目的に、2017年に誕生しました。
この審査会では、日本酒の本質的な品質に加えて、フランス料理との相性の良さを4割近く考慮した審査方法を採用しているため、伝統的日本酒審査会とは異なっています。この最終的な結果は受賞酒に大きな影響を与えています。日本酒はフランス料理の食卓で感動を与えることができ、さらにソムリエの想像力を高めます。これらの素晴らしい日本酒はレストランでの美食体験の中に貢献できることを、数え切れないほど実証してきました。
香りの複雑さと口の中の触感の構造の幅を強調させることができます。これは、使用された水の完璧な反映であり、繊細で洗練された複雑さを生み出しています。
2010年、ユネスコはフランスの「美食」を無形文化遺産に認定しました。間違いなく、日本酒が世界中の料理と作り出す経験は、日本酒の偉大な能力、世界中の料理との偉大な調和力の証明です。最も純粋なものから始まり、最もパワフルで進化したものまで、味わう日本酒のスタイルによって異なる感動をクリエイトすることができます。フランス最高のチーズ職人であり、チーズの世界チャンピオンであるベルナール・ミュール・ラヴォー氏とのコラボレーションは、フランスガストロノミーとの遭遇を完璧に具現化しました。フランスで最も有名なチーズ職人は、世界中のチーズを熱烈に支持しており、チーズを使った料理と日本酒の相性を保証しました。日本酒には、人と人、文化と文化を結ぶ普遍的なメッセージが込められています。だからこそ、私たちは毎年、心を込めてこのメッセージを守り続けているのです。
Kura Masterコンクールはこの稀有なアルコールが、その品質と歴史から、ユネスコの権威ある分類にふさわしいものであることを証明する一助となることを期待しています。美酒とは、何よりもその土地、歴史、場所、ノウハウを照らすものであることを忘れてはなりません。
日本酒はあらゆる面で優れています。
皆様、ミュール・ラヴォー氏の豪華なチーズの美しい発見と、忘れられない日本酒の体験ができます素晴らしい夜になりますように。皆様、ご清聴、ありがとうございました。

グザビエ・チュイザ

Xavier THUIZAT Christophe DAVOINE


4月6日(水)、ユネスコ日本政府代表部主催により尾池特命全権大使公邸にて日本酒の無形文化遺産登録プロモーション会が開催されました。

無形文化遺産登録プロモーション会

尾池特命全権大使のご挨拶後、日本酒審査委員長 グザビエ・チュイザより日本酒についてプレゼン、その後サケスパークリングにて乾杯をいたしました。

無形文化遺産登録プロモーション会

ユネスコ代表部 23カ国の大使にご出席いただき、Kura Master過去受賞酒を試飲頂きました。

les 8 sakés qui ont été servis

サーヴされたKura Master過去受賞酒:

  1. Mizubasho Pure” (群馬県)
  2. 純米大吟醸 喜多屋 燦燦” (福岡県)
  3. 人気一ゴールド人気純米大吟醸” (宮城県)
  4. 羽根屋 純米吟醸 煌火” (富山県)
  5. 作 玄乃智” (三重県)
  6. 七田 純米吟醸” (佐賀県)
  7. 名刀正宗 乙天” (兵庫県)
  8. 醸し人九平次 EAU DU DESIR” (愛知県)


酒文化研修旅行の目的について

1月27日から2月5日までの10日に渡り、第3回目となるKura Master審査員酒文化研修旅行を実施致しました。この研修では、審査員として公平、公正に日本酒審査が行えるよう日本酒について正しく学ぶこと、また、フランスにおいて影響力、発信力の強いソムリエたちが、自ら日本酒を正しく伝えていくことを目的として実施しています。
研修では、昨年の受賞蔵などを訪問して日本酒の造りを学んだり、地方の歴史や日本の食文化に造詣を深めるほか、セミナーなどの場では多くの飲食関係者、各県や団体の関係者、また一般の方々と交流を深めました。こういった経験と学習を通して、フランスでの啓蒙の一助となることを願っております。

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2019年7月10日(水) シンポジウム一般試飲会 (於:パリ日本文化会館)

第1部:サケ スパークリングの魅力についてのセッション
第2部:Kura Master 入賞酒ベスト 100 試飲会

パリOECD大使公邸で盛大に行われた受賞酒の発表から一夜明け、スタッフ始め蔵元様の興奮も冷めやらぬ中、Kura Masterの入賞酒ベスト100を一般の方に楽しんで頂く試飲会が開催されました。
第1部はawa酒協会理事長でもある、永井酒造の永井社長による講演会が行われました。セッションには、Kura Master審査委員長のXavier Thuizatと、シャンパーニュ地方を代表するソムリエPhilippe JAMESSE氏がパネリストとして登壇。会場には130名近い来場者が集まり、立ち見も出る程の大盛況となりました。

参加者の多くはフランス人の方でしたが、質問も多く上がり、酒スパークリングへの興味の高さが伺われました。

その後、金澤和夫兵庫県副知事より、今年の冬、酒文化研修旅行で体験した山田錦の土で作られた酒器の完成品の贈呈式がありました。代表してチームリーダーだったXavier Thuizat審査委員長の作品が贈呈されました。

約1時間のセッションの後、会場を移して試飲会へ。トップ14の蔵元様とawa酒協会からお越しの蔵元様が来場者をお出迎えし、今年の審査会で、審査員から高い評価を得た100種類以上の日本酒を楽しんでいただきました。

来場者は思い思いに日本酒を楽しんでいましたが、シャンパーニュを食前に楽しむように、まずはスパークリングの日本酒を楽しまれる方が多く見られました。

参加者に感想を伺ったところ、「フランスではこんなにたくさんの日本酒を楽しめる機会はないので、とても貴重な体験です」といった喜びの声。「山廃の日本酒が好きなのですが、今日はありますか?」と、日本酒に詳しい方まで、様々な声が聞かれました。
そして共通することは、どの参加者も日本酒の幅広い味わいと香りにすっかり魅了されている姿が印象的でした。

Kura Masterは今年3年目を迎えました。
今回のような一般の方を対象とした試飲会では、過去と比較しても、フランス人参加者が圧倒的に多くなり、フランスでの日本酒への興味関心がかなり強くなっていることを肌で感じることとなりました。

蔵元様も、フランスに在住の日本酒ファンの関心がさらに高まっていること、知識が増え、各自の体験と比較した試飲の感想が上がっていることなどから、フランス市場が確実に伸びていることと一掃の拡大を実感いただくことができました。


2019年7月8日(月) 試飲会の開催 (於:フランス・パリ ホテル・ソフィテル・バルティモア)

Kura Master2019授賞式の前日。今年のコンクールでトップ14に選ばれた蔵元様がパリに集結し、初めての試飲会が開催されました。本試飲会は、パリ・イルドフランスソムリエ協会との共催で、フランスの飲食店関係者やソムリエなど、食とお酒のプロ約100名の来場。awa酒協会の皆様も来仏し、盛大で華やかな幕開けとなりました。


Kura Master2019 トップ14に選ばれた蔵元の皆様


awa酒協会の皆様

本試飲会にお越し頂いたパリ・イルドフランス・ソムリエ協会会長Jean-Luc Jamrozik様と、Kura Master審査委員長Xavier Thuizatのご挨拶で開幕。


左:Kura Master審査委員長Xavier Thuizat
右:パリ・イルドフランスソムリエ協会会長Jean-Luc Jamrozik様

パリ・イルドフランス・ソムリエ協会会長Jean-Luc Jamrozik様

ジャムロジック会長から、「ここ数年、日本酒を目にすることが増えてきました。私たち、ソムリエは、料理にとても相性の良い食中酒、「日本酒」に注目しています。フランス料理がどんどん進化している今日、日本酒をサーブできることはソムリエにとって不可欠になっています。この様な、フランス人のプロの審査によって選ばれた素晴らしい日本酒の試飲会が今後も続けられ、日本酒がフランスに広がることを心から願っています」と熱いメッセージが話されました。
会の前半では、awa酒協会理事長、永井酒造の永井社長によるawa酒についてのセッションが日本語とフランス語で行われました。
Kura Masterでは今年「サケ スパークリング部門」が新設されたこともあり、フランスを代表するシャンパーニュと同じ製法で作られている日本酒、awa酒の説明に、参加者は興味深く耳を傾けていました。

試飲会にはおよそ100名が参加。ブルターニュ産の新鮮な生牡蠣や厳選されたシャルキュトリーも用意され、日本酒との相性を楽しんで頂きました。


厳選された生ハムやサラミなど

フランス・ブルターニュ産の生牡蠣。

受賞酒を楽しまれていたレストラン関係者のフランス人お二人にお話を伺いました。

-日本酒はよく飲みますか?

「1~2か月前から興味を持ち飲み始めました。日本酒は、酸味のある料理や卵類、アスパラなど、ワインに合いにくいものとの相性がとてもよいと感じます。」

-日本酒がフランスで広まるためにはどのようなことが必要だと思いますか?

「重要なのはコミュニケーションです。ソムリエを始め飲食関係者は、目新しいもの、そして質の高いものを常に探していますし、その良さをお客様へ伝えていくことができます。例えば、ワインリストにワインと同様に日本酒をオンリストし、料理一皿ずつに合わせたワインや日本酒の提案をお客様にしていくことができたらいいですね。私の感触では、日本酒を飲んだフランス人の90%以上は良い印象を持っていると感じています。また、最近のフランスでは料理自体にも日本酒やみりんを使うことが増えていてとても面白いと思います。」

蔵元様も、フランスのプロの飲食関係者の反応は新鮮だった様子で「参加者の多くが、どのような料理と合わせるか?ということを第一に考えて真剣に試飲されていました。お店でのサービスを念頭に置いているのが伝わり、大変興味深かったです。」との感想が聞かれました。


後援

Ambassade du Japon en France 在仏日本国大使館

Association des Sommeliers de Paris Ile-de-France

CLAIR

JETRO Paris

日本政府観光局(JNTO) - Japan National Tourism Organization

ダイヤモンドスポンサー

一般社団法人awa酒協会

長期熟成酒研究会

高知県

佐賀県