初年度は日本独自品種「甲州部門」で開催!
Kura Master 日本ワインコンクールとは、2017年より毎年フランスで開催され今年で9年目を迎える日本の酒類のコンクール、Kura Masterコンクールの傘下で開催される、日本ワインを対象にした審査会です。初年度となる今年は日本の固有品種として栽培の歴史も古く、ヨーロッパ市場において日本の代表的な品種として認知されつつある「甲州」[1]にて行います。
[1]「甲州」は、OIV(Office International de la vigne et du vin・国際ブドウ・ワイン機構)に2010年に日本固有品種として初めて登録された日本のブドウ品種。
日本ワインコンクール開催に至った背景
Kura Masterでは、日本の酒類の魅力をフランスから世界へ広めるという使命のもと、2017年より日本酒や本格焼酎・泡盛、梅酒といった日本の伝統的な酒文化を国際的に発信してまいりました。今回、その活動を日本ワインにまで拡大した新たな挑戦の背景には、本コンクールの審査委員長にも任命されたKura Master副委員長のパズ・レヴィンソン氏の存在があります。
そして、審査員たちの日本酒や本格焼酎・泡盛、梅酒などへの理解もコンクールの開催回数を重ねるごとに高まっていることは当然ながら、フランスワイン以外の多様なアルコール飲料への関心、それは日本ワインについても例外なく強い興味と期待が寄せられています。レヴィンソン氏のリーダーシップのもと、今後日本ワインの魅力を新たな視点で評価し、国際市場に向けてその価値を高めていくことを目的としています。
初回は「甲州部門」のみでの開催
昨今のヨーロッパ市場では「甲州」が日本ワインを代表する品種として認知されつつあり、日本のワイン文化の特異性を際立たせる存在でもあります。また、フランスのワイン文化では地域や品種ごとにワインを学ぶことが伝統とされていることもあり、Kura Masterコンクールとして初年度となる日本ワインコンクールの部門を「甲州」に絞ることで、審査員の学びと理解を深めることに注力しました。
今年度は「甲州」をテーマとしていますが、日本各地には多彩な品種や地域の魅力があります。次回以降、さらなる多様性に焦点を当て、日本ワイン全体を世界に広めていくことを目指しています。
- エントリー期間
- 2025年2月10日(月)〜 3月21日(金)
*締切 : 3月21日(金)
日本時間23時59分
パズ・レヴィンソン氏
Kura Master 日本ワインコンクール
審査員長就任
レヴィンソン氏メッセージ
「2025年から新たに日本ワインコンクールを開設し、その第一弾として甲州部門の審査をスタートします。日本全国の甲州ワインを生産されている皆様に、是非ご参加いただきたいと思います。甲州は日本を代表するブドウ品種であり、その芳醇でエレガントなアロマが特徴であり、世界のアロマティックなカテゴリーにおいて非常に興味深い存在です。
日本のワイン生産者の皆さまが年々進化を遂げていると感じます。皆様の素晴らしいワインをここパリで、フランスに拠点を置くソムリエなどのプロフェッショナルたちが審査する場を設けました。2025年甲州白ワインや甲州醸造のワインなど、甲州100%でのワイン銘柄にご参加いただけます。皆様のエントリーをお待ちしています。」
プロフィール
アルゼンチン出身。2010年、2014年にアルゼンチン最高のソムリエに選ばれた経歴を持つ。2015年にはアメリカ大陸で最高のソムリエとなり、2016年に世界で4番目のソムリエとして認められている。注目すべきは、どんな時でも謙虚に真摯にワインについて学んで来た姿勢。ワインだけに留まらず、文化、顧客、ブドウ畑、歴史とあらゆる知識を共有し、広めたいという欲求を常に持つ。
ワインボトルを開ける毎に、その土壌の歴史や食とワインのペアリングについての可能性を学び続けている。
2018年には、Picグループのソムリエに就任し、ソムリエとしての才能を活かして、新鮮さと世界的な視点からワインリストを大胆に刷新している。