マエヴァ・ルージュオレイユ
リキュールコンクール審査委員長

Kura Master でのリキュールコンクール審査委員長就任について

私の日本酒への情熱が芽生えたのは、2013年1月、マンダリン・オリエンタル・パリで働き始めた時のことでした。
私にその世界を教えてくれたのは、ダヴィッド・ビロー氏。ティエリー・マルクス氏の革新的な料理の中で体験した、日本酒とフォアグラの完璧なハーモニーが、その始まりでした。
この出会いが、私にとって日本との「恋の物語」の第一章となったのです。

それ以来、「日出ずる国」=日本は、いつも私の心の中にあります。
日本文化を深く愛するシェフのインスピレーションに満ちた世界観、2013年に日本で開催された世界最優秀ソムリエコンクールに向けた私のシェフソムリエの厳しい準備、Kura Master 審査員としての初参加、そして日本列島を巡る忘れがたい旅――。
そのすべてが、私の中の日本への情熱をより強く、深いものにしていきました。

現在、私はシェフのジャン・スルピス氏のもと、「オーベルジュ・ド・ペール・ビズ」で、湖とアルプスの山々に囲まれた環境の中で日々情熱を注いでいます。
この雄大な自然はまるで「日本アルプス」を思わせ、フランスと日本、二つのテロワールの間に自然な響き合いを生み出しています。
また、二つ星レストランであるジャン・スルピスのワインリストに日本酒を取り入れる名誉にも恵まれました。日本酒は、シェフのアルプス料理にさらなる深みと繊細さをもたらしています。

日本のリキュールには、繊細なバランスと魅惑的な深みがあります。
それは多くのプロフェッショナルが追い求める味わいであり、もっと称賛され、光を当てられるべき存在です。
そしてその願いを現実にしているのが、まさに Kura Master なのです。

リキュールコンクール審査委員長
マエヴァ・ルージュオレイユ

プロフィール

Chef sommelier
AUBERGE DU PERE BISE

7年間、マンダリンオリエンタル・パリにてダヴィッド・ビロー氏と共に働いた後、現在はオート・サヴォワ地方のタロワールにあるAuberge du Père Bise のミシュラン2つ星レストランのシェフ・ソムリエ。