審査会
今年で第4回目となるKura Master本格焼酎・泡盛コンクール、そして第2回目となるKura Master梅酒コンクールが、2024年5月27日(月) パリ市内(会場:エスパス・シャラントン)にて開催されました。
審査委員長であるChristophe Davoine氏をはじめとするMOF国家最優秀職人章、フランスを代表するバーマンやカーヴィストなど飲料業界のプロフェッショナルを含む総勢123名の審査員が参加し、エントリーされた197点の本格焼酎・泡盛が8部門の審査会に臨みました。梅酒コンクールには80点の梅酒が審査会に臨みました。
審査は1テーブル8本のお酒を6セッション(1セッション 約40分)で行われました。
最終審査を通過した30点の本格焼酎・泡盛の中からTop17、5点の梅酒からTop3が選ばれました。
今年のマスタークラスは、3つのユニークなテーマでプラトー・シャルキュトリ(※1)とお酒のマリアージュ体験を行いました。(プラトー・シャルキュトリはMOF(※2)ロマン・ルブフ氏が準備)
第一セッションはブーダンブラン(白いソーセージ)x「伝統的な酒」、第二セッションのフォアグラx「熟成酒」に引き続き、第三セッションではbœuf séché(ビーフジャーキー)x「黒糖焼酎」をテーマに開催されました。
第三セッションではDavid PALANQUE氏が考案した「黒糖焼酎」のカクテルがbœuf séché(ビーフジャーキー)と共に提供され、参加者は焼酎カクテルとのマリアージュを体験しました。カクテルはブラッディ・マリーをイメージしたトマトジュースベースのややスパイシーな仕上がりでした。
[※2]:MOF(Meilleurs Ouvriers de Franceの略で、国家最優秀職人章。)はフランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に授与される賞。現在では、対象となる職種は料理、製菓、パン以外にも、宝飾品、工芸品、ガーデニングなど幅広く、フランス人の Art de Vivre(生活芸術)の精神にふさわしく、その数は約180職種に及ぶ。一番有名なのは「料理」であり、これまでにもポール・ボキューズ、ジョエル・ロブションら多数の有名料理人が名を連ねている。
審査委員長のChristophe Davoine氏は、今回の開催に際し、以下のようにコメントしています。
「今回もまた素晴らしい審査会となりました。今回若干の変更した点として、審査にソムリエとバーマンを混ぜたことがありますが、これにより素晴らしい連携、活発な意見交換、そして新しい発見が生まれました。我々にとって様々なお酒を審査させていただけることは大いなる楽しみであり、エントリーくださった皆様に心より感謝申し上げます。2025年度の審査会も今から既に心待ちにしています。」
結果
第4回目の開催となる今回の本格焼酎・泡盛コンクールは、芋、米、麦、黒糖、泡盛、バラエティー、樽貯蔵およびプレステージ コウジ スピリッツの8カテゴリーに分かれており、86の蔵から197点が出品されました。そして各カテゴリーの成績により、プラチナ賞21点、金賞44点、合計65点が選出されました。
また第2回目の開催となる梅酒コンクールは、65蔵元 80点が出品され、プラチナ賞7点、金賞19点、合計26点が入賞しました。
最優秀賞にあたる、本格焼酎・泡盛コンクール「プレジデント賞」 の発表と8部門の審査員賞、そして梅酒の審査員賞の授賞式は、来る10月2日(水)、パリの在フランス日本国大使公邸で開催いたします。