2025年度 審査員

Laura MONTEIRO

Laura MONTEIRO ローラ・モンテッロ

Caviste, Directeur d’entreprise, Saké Sommelier, Sommelier
SARL AU VIN QUI CHANTE


ブルゴーニュに生まれ、幼い頃から美食の世界に魅了され、特にワインという魔法のような飲み物に強く惹かれてきた。

2011年にBTS ホスピタリティ&レストラン経営・料理芸術の資格を取得。その後、ガストロノミーの世界で多様な経験を積み、モンペリエのミシュラン1つ星レストラン「La Réserve Rimbaud」で、シャルル・フォンテスのもとシェフ・ソムリエールとしての道を歩み始める。ここで、知識を実践しながら、料理とワインのペアリングの奥深さを探求。

2015年、オリヴィエ・ジャンテ(Mas Haut Buis)とジェラルディーヌ・ラヴァル(Clos Maïa)のもとでワイン造りの現場を経験。ラルザック台地の名門ドメーヌで、テロワールの重要性、ブドウ畑の自然環境、そしてワインに込められる造り手の魂を深く理解する機会を得る。

ワインの知識をさらに深めるため、ベンジャミン・シャセインと共にモンペリエの「Agence La Capilla」で、ソムリエ・カーヴィスト、ワイン商、スピリッツ販売の経験を積む。この時、日本酒と初めて出会い、とりわけ純米酒に強く惹かれる。

そして、フランスにおける日本酒の第一人者の一人である黒田俊郎氏との出会いが、まさに決定的な転機となる。彼との対話を通じ、日本酒の奥深さを知ると同時に、フランス料理とのペアリングにおける無限の可能性を確信。ワインでは補えない場面で、日本酒が完璧な解決策になり得ると気づく。

その後、日本酒に関するあらゆる書籍を読み、可能な限りの日本酒をテイスティングし、2018年にはSSA認定サケ・ソムリエ資格を取得。

さらに、2019年1月から2ヶ月間、日本に滞在し、10以上の酒蔵を訪問。焼酎の生産者にも会い、日本酒の奥深さを実際に体験する。特に梅津酒造(Umetsu Shuzo)では数週間にわたり伝統的な酒造りに携わる機会を得る。蔵元様が惜しみなく時間を割き、伝統的な製法の細部を教えてくれたことで、日本酒への理解がより一層深まる。

2021年、オート=サヴォワのタナンジュ(Taninges)に自身のワインセラーをオープン。フランス全土から集めた300種類以上のワインと、厳選した日本酒やスピリッツを取り揃える。

現在、ワイン、日本酒、スピリッツをテーマにした講座、マスタークラス、入門セッションを定期的に開催し、一般の愛好家、業界のプロフェッショナル、企業向けにその魅力を伝えている。